【経験談】環境計量士(濃度関係)に合格するための勉強法・教材・スケジュール完全ガイド

本記事では、環境計量士「濃度関係」について、受験経験を踏まえて説明していきます。

環境計量士(濃度関係)は国家資格の中でも難易度が高く、
合格率も 20%以下 と決して簡単ではありません。

私は2020年度に濃度関係を受験し、無事に合格できました。
この記事では、

  • 試験の特徴・難しさ
  • 勉強期間の目安
  • 教材の選び方
  • 過去問の扱い方
  • 実際に行ったスケジュールの組み方

を、実体験ベースで具体的に解説していきます。

これから受験を考えている方の参考になるよう、
「マネがしやすく細かい勉強の進め方」までまとめています。


環境計量士(濃度関係)の試験概要

合格基準と点数感覚(詳細は過去の公表データを確認)

濃度関係を受験する場合は、以下の 4科目全ての合格 が必要です。

  1. 環境関係法規及び化学に関する基礎知識(環化)
  2. 化学分析概論及び濃度の計量(環濃)
  3. 計量関係法規(法規)
  4. 計量管理概論(管理)

環化・環濃は特に難易度が高く、計算問題やJIS内容の理解が求められます。
一方で法規・管理は暗記中心で取り組みやすい科目です。

合格基準と点数感覚(詳細は過去の公表データを確認)

まず前提として、環境計量士(濃度関係)の合格判定は、
専門科目2科目合計、共通科目2科目合計の
それぞれで一定点数以上を満たすことが条件になります。

この点数については、経済産業省が公表している
計量士国家試験の合格基準を過去数年分確認したうえで整理しました。
年度差はあるものの、
各ブロック2科目合計でおおむね25点前後(50点満点)
合格の目安になっていると読み取れます。

私自身は、
・専門科目:おおよそ 26〜29点 / 50点
・共通科目:30点前後 / 50点
という感覚で、
「高得点を狙う」のではなく
各ブロックで確実に足切りを回避する 方針で対策しました。


合格するためのスケジュールの立て方(実例付)

まず「参考書の目次」を見て全体量を把握する

最初にやるべきは、参考書のページ数と章構成の確認です。

  • 全部で何ページあるのか
  • 1章何ページか
  • 平日/土日で何項目ずつ進められそうか

これを確認することで、
何ヶ月必要か大まかに計画できるようになります。

「本来の所要期間+1ヶ月の余裕」を必ず取る

スケジュールの基本式は以下です:

予定通り進める日 + 予備日 + 1ヶ月の余裕

理由はシンプルで、
計画通りには絶対に進まないからです。

  • 仕事の忙しさ
  • 出張
  • 体調不良
  • 家庭の予定

こうした“割り込みイベント”は必ず発生します。

予備日は土日祝に「月1〜2日」入れる

月に1〜2日、**何もしない日(=遅れを取り戻す日)**を入れておくと
後半で一気にスケジュールが崩れるリスクを大幅に減らせます。

どうしても余裕がない人は…

試験直前に思い立った場合は、

  • 参考書の消化ペースを上げる
  • 予備日を最低限にする
  • 過去問中心に切り替える

といった調整が必要です。


試験の特徴と攻略ポイント(科目別)

①環化(環境関係法規及び化学に関する基礎知識)

  • 試験時間:1時間20分
  • 計算問題が多めで時間が足りないことが多い
  • 公式丸暗記ではなく「解き方の再現性」が重要

過去問を解きながら計算の型を覚えるのが一番効率的です。


②環濃(化学分析概論及び濃度の計量)

  • JIS関連の問題が多い
  • 暗記量は多いが「JISの詳細を丸暗記」は不可能
  • 装置や分析の 原理原則の理解 が得点のカギ

ポイント:

  • 原理に合っているか
  • 分析方法の流れとして自然か
  • 装置の特徴に矛盾がないか

この“違和感を察知する力”が得点源になります。
もし自分で分析機器等を使う業務に従事していればここは得点源にしやすいです。


③法規・管理

  • 暗記中心で時間も余りやすい
  • 計算問題はほぼない
  • 常識で判断できる選択肢もある
  • QC検定経験者や実務経験ある人は管理がやや有利

比較的得点源にしやすい科目です。


勉強時間の目安(3ヶ月〜1年でどう変わる?)

①3ヶ月で受かる?

「不可能とは言わないが、かなり厳しい」レベルです。

理由:

  • 1科目に1ヶ月使えない
  • 過去問周回が間に合わない
  • 環化・環濃の土台がないと難しい

すでに化学分析やJIS業務の経験がある人以外は厳しめです。


②6ヶ月で受かる?(現実的な最短ライン)

私は実際に 約6ヶ月で合格しました。

  • 業務でJISに触れることが多かった
  • 過去問を9年分やり込んだ
  • 専門科目の合格点25/50点に対して29/50点(少し余裕あり)

経験的に 6〜7ヶ月が最も現実的な合格ライン と感じています。


③1年で受かる?(安全ライン)

1年あれば相当余裕があります。

  • モチベ低下しても挽回できる
  • 理解しながら進められる
  • 仕事が忙しくても無理なく続けられる

急ぎでなければ 確実に1回で合格したい人向け の期間です。


使用した教材まとめ(実体験レビュー)

参考書

私が使ったのは:

「よくわかる!環境計量士試験 濃度関係(国家・資格シリーズ)」

  • 各分野ごとに整理されていて読みやすい
  • 一通り全体像をつかむのに便利
  • ただし発行が古くなっている

現在は 2020年以降発行のより新しい参考書を選ぶ方が無難 です。


過去問題集(コロナ社)

コロナ社の「環境計量士(濃度関係)解答と解説」を使いました。

  • 3年分×1冊
  • 解説付き(ややあっさりしているが理解はできる)
  • 直近版+1つ前=6年分
  • さらに前=9年分揃えられる

私は要領が良い方ではないので、
数のパワーで9年分をやり込みました。

古い年度の問題集はAmazonが確実ですが、
大型書店やBOOKOFFに置いてあることもあります。


過去問の進め方(最重要)

過去問の進め方はシンプルです。

  1. まず時間内に解く(間に合わなくても終わりとする)
  2. 間違えた問題だけやり直す
  3. 期間をあけて再度解く
  4. また間違えたところをやり直す

これを6〜9年分繰り返します。

過去問スケジュール例

  • 土日のどちらかで1年分解く
  • 平日で間違えた問題のやり直し
    1週間で1年分のサイクル が可能

慣れれば土日で2年分→週2年分も可能です。

3周目について

3周したくなる気持ちは分かりますが、
3周目は“期間をあけて”やらないと意味がありません。

理由:

  • 短期間で3周すると「覚えてるから解ける」状態になる
  • 実力として身についておらず、本番で変化球が来ると落ちやすい

3周目は「少し忘れた頃」に取り組みましょう。


まとめ(環境計量士の価値とメリット)

環境計量士(濃度関係)は、

  • 合格率20%以下
  • 国家資格
  • 理解型の勉強が必要

と難しい資格ですが、
必置資格であり取得する価値は非常に大きい資格 です。

すぐに仕事に直結しなくても、

  • 化学や分析の基礎が整理される
  • 化学や分析の知見が深いアピール要素になる
  • 自分の専門性の土台になる

とメリットは多いです。

なお、環境計量士は国家試験に合格しただけでは名乗れず、計量士登録が必要です。
登録要件の全体像や、実務経験がない場合に選択できる環境計量講習については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎ 環境計量士の登録方法|国家試験合格後に必要な要件と環境計量講習の実体験

この記事が、
環境計量士(濃度関係)にチャレンジする方の助けになれば幸いです。

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