【計算問題#16】ドライアイスが昇華すると気体体積は何倍になるか

環境計量士試験では、固体から気体への変化を扱う計算問題として ドライアイス の昇華が出題されることがあります。

この問題は、

  • 密度
  • 分子量
  • mol
  • 気体体積

が一度に出てくるため、最初にどこから手をつけるか迷いやすいテーマです。
ただし実際には、


密度が与えられている時点で入口が決まる


問題です。

密度は、


体積を質量に変えるためのヒント


だからです。

さらに、


1 cm³ と仮定することを思いつけばかなり整理しやすい


という特徴があります。

本記事では、令和6年 環境計量士(環化)試験の出題内容を参考に、一部数値を変更した類題を用いて、試験で止まらずに解くための考え方 を整理します。

計算問題全体の整理から確認したい方は、まずこちらの記事をご覧ください。
環境計量士(濃度関係)計算問題の基本構造と5つの型


この記事で学べること

  • 密度が与えられたときに最初に何を考えるか
  • 1 cm³ を置いて倍率問題を簡単にする方法
  • 固体から気体体積へ変換する基本手順
  • 試験で迷わない判断の流れ

問題(類題)

二酸化炭素の固体(ドライアイス)が完全に昇華するとき、
0 ℃、1 atm において発生する気体の体積は、
ドライアイスの体積の何倍になるか求めよ。

ただし、

  • 二酸化炭素の分子量:44
  • ドライアイスの密度:1.6 g/cm³
  • 0 ℃、1 atm における1 mol の体積:22.4 L

とする。


解説

① まず 1 cm³ と置く

「何倍か」を求める問題では、


1 cm³ を仮定すると最も簡単


です。

なぜなら最後に得られた気体体積を、そのまま倍率として読めるからです。


② 密度から質量を求める

密度 1.6 g/cm³ なので、1cm³ の質量は当然1.6 gです。


密度が与えられている=まず質量に変える


という流れを示しています。


③ 分子量を使って mol に変える

二酸化炭素の分子量は44なので、


④ 気体体積を求める

③でmol迄変換できたので、次に体積に変換します。
0℃、1atmにおける1molの体積は22.4Lなので、

⑤ cm³ に戻す

1L=1000cm³ なので、

もともと1cm³ と仮定してここまで計算を進めてきているので、
815倍 が答えということになります。

この問題の本質

この問題で問われているのは、

計算そのものより、


密度を見た瞬間に入口を決められるか


です。


流れは毎回同じで、
密度→質量→mol→体積


この順番に乗せれば整理できます。


状態変化による倍数を求める問題では、


1 cm³ を置くと比が自然に見える


ため、途中で迷いにくくなります。


試験で止まりやすいポイント

密度をそのまま眺めて止まらない

密度は「gに変えられる」という合図です。


L と cm³ の変換を最後に忘れない

1 L = 1000 cm³ です。うっかり忘れないようにしましょう。


何倍問題はまず1単位で計算(今回だと1 cm³)

この発想でかなり整理できます。


まとめ

ドライアイスの昇華問題では、

  • 1 cm³ を置く
  • 密度で質量に変える
  • mol を経由して気体体積へ進む

という一本道で考えられます。

試験では、


密度が出たらまず質量


と反応できると安定します。


関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました