【計算問題#9】電気分解で析出するニッケルの質量を求める方法|環境計量士の典型問題を解説

電気分解の問題は、


式を覚えていても途中で何をすればよいか止まりやすい


分野です。

特に金属析出では、


どこまで単位を追えるか


で整理しやすさが大きく変わります。

今回のような問題では、


g → mol → 電子 mol → C → Q


と逆向きに考えると、


必要な式が自然に見えてきます試験の出題内容を参考に、一部数値を変更した類題を用いて、考え方と解き方を整理しています。

計算問題全体の整理から確認したい方は、まずこちらの記事をご覧ください。
環境計量士(濃度関係)計算問題の基本構造と5つの型


この記事で学べること

  • 電気分解を逆向きに整理する方法
  • 電気量 Q の意味
  • 電子 mol と金属 mol の関係
  • ニッケル析出で 2 電子必要な理由

問題

硫酸ニッケル(Ⅱ)水溶液に銅板とニッケル板を浸漬させ、銅板を陰極、ニッケル板を陽極として、0.15 A の直流電流を8分間流した。

このとき、銅板にメッキされるニッケルの質量は何 g か。

ただし、

  • ニッケルの原子量:58.7
  • ファラデー定数:9.65×104 C/mol

とする。


解説

① まず逆向きに考える

求めたいのは g です。

したがって、


g を出すには mol が必要


です。

Ni の mol がわかれば、

原子量で g に直せます。


さらに Ni mol を出すには電子 mol

反応式は

なので、

Ni 1 mol に電子 2 mol 必要


です。


電子 mol を出すには C

ファラデー定数は

なので、

C がわかれば電子 mol にできる


です。


C を出すには Q=It

ここで電気量の式を使います。


つまり逆向きに見ると

です。ここまでくればもう少しです。

② 電気量 Q を求める

③ 電子 mol に直す

ここも単位を見ればわかりやすく、

なので、

C が消えて mol が残る


ということです。


④ ニッケル mol に直す

Ni2+がNiになる反応では電子が2個反応に必要なので

⑤ 質量に直す

最後に分子量をかけて質量に直せばおわりです。

この問題の本質

この問題は、


順方向で覚えるより逆向きに単位で見る


と止まりにくくなります。


試験で落としやすいポイント

電子 mol のまま終わる


2電子を忘れる


時間を秒にしない


まとめ

電気分解では、


g → mol → 電子 mol → C → Q


と逆向きに見ると、


使う式が自然に決まる


ようになります。

試験では、


単位が次の一手を教えてくれる


と考えるとかなり安定します。

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参考になれば幸いです。

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